債務整理をしてもETCカードを手に入れるにはどうすればいい?

ETCカードは債務整理をしても入手可能

ETCカードは使用料金の管理をクレジットカードによって行っています。そのため、債務整理をすればETCカードが使えなくなってしまうと心配される方は多いと思います。ETCカードが使えなくなった場合でも、ETCパーソナルカードやETC法人カード・ETCコーポレートカードなど代替手段はいくつかあります。その特徴と申し込み方法について紹介します。

ETCはすっかり日常のものに

クレジットカードを作るついでにETCカードも作るなど、ETCカードはすっかり日常にありふれたものになりました。特に、高速道路を利用する方にとっては、ETCカードはなくてはならないものになっています。

高速道路を利用する際に欠かせないETCカード

今や各地の高速道路にある料金所で、「ETC専用」の文字を見ない日はありません。それほど、ETC専用の料金所は全国的にすっかり普及しています。では、改めてETCカードとは何か、どれくらい普及しているのかについて見ていきましょう。

ETCカードとは

ETC( Electronic Toll Collection System)カードとは、自動車に搭載したETC車載器によって高速道路(有料道路も含む)の料金の支払いを自動的に行うためのカードです。高速道路の利用代金をクレジットカード会社が立て替え払いをして後日、代金を利用者に請求する形で管理しています。

参考リンク:ETCカードとは?高速道路利用者なら知っておきたいこと

ETCはどれくらい普及しているのか

各種の割引制度などの効果により、平成28年度8月の時点で約7400万台の車にETC車載器が搭載されています。(※ 一般財団法人 ITS サービス高度化機構ホームページ より)
また、首都圏の高速道路のゲートの大半は、ETC専用となっておりETCカードを持っていないと不便さを感じます。

債務整理をするとETCカードを使えなくなる?

債務整理を行うと、信用情報機関に「事故情報」として登録されるため、原則としてクレジットカードは使えなくなります。では、ETCカードも同じように債務整理をすると使えなくなるのでしょうか。

ETCカードは債務整理すると使えない?

、ETCカードも連動して使えなくなるのではと心配する人は多いと思われます。しかし、債務整理をすることで、すぐにクレジットカードを持てなくなるわけではありません。

債務整理をするとクレジットカードが一切使えなくなるわけではない

債務整理の手段として自己破産を選んでしまうと、例外を除きクレジットカードを保有するのは難しくなりますが、任意整理の方法を選ぶのであればカードを手元に残すこともできます。

ETC カードと紐付いているクレジットカードに関して任意整理を行わなければ、ETC カードはそのまま継続して使える可能性が高いです。

ただしブラックリストに掲載された情報がETC と紐付いているクレジット会社に閲覧されてしまった場合には、ETC カードが使えなくなる恐れがあります。

債務整理後はETCカード以外の選択肢もある!

ETCカードを使えなくなったときでも、代替手段があります。ETCパーソナルカードやETC法人カード、ETCコーポレートカードという選択肢です。これなら、債務整理をした後でも利用することができます。

ETCパーソナルカードであれば債務整理した人でも作れる

万が一ETCカードを使えなくなったときは、ETCパーソナルカードを作成すれば高速道路何利用できない問題を解決することが可能です。ETCパーソナルカードは高速道路を運営管理する6社が共同で発行しており、全国の高速道路で使用できます。

ETCパーソナルカードとは?

ETCパーソナルカードとは、クレジットカード機能が付いておらず、ETCの利用だけに特化したカードです。保証金(デポジット)を預託することで、その預託金の範囲内の金額でETCカードを使用できる仕組みとなっています。ETCカードは申し込み時に審査を行わないため、債務整理をして信用情報機関に事故情報が登録されている人でも作ることが可能です。

ETCパーソナルカードの入手方法

ETCカードパーソナルカードを作るためには、ETCパーソナルカード申込書を事務局に郵送します。申込書はサービスエリアで入手するか事務局から郵送してもらいます。ホームページからダウンロードすることはできません。利用代金を引き落とすためのゆうちょ銀行や銀行などの口座名を申込書に記入する必要があります。

ETCパーソナルカードには保証金が必要

申込書の内容が確認後、保証金の振込み用の振込票が送付されてきますので、郵便局やコンビニエンスストアから振り込みます。保証金の金額は利用者個人の高速利用の頻度や距離によって異なります。月平均の利用額と過去1年間で最も多く利用した月額の2点を自己申告することで算定されます。

保証金は高速道路の利用が少なければ安くなる!

保証金は最低でも4万円が必要でしたが、平成28年の7月から1ヶ月の高速道路の利用が5千円以下の人は2万円と割安になりました。保証金は利用料金の支払いに充当されません。利用した代金が1ヶ月後、申し込み時に記入した口座から引き落とされます。残高不足で支払いが出来ない場合は、使用停止となってしまうのでETCパーソナルカードの代金が引き落とされる口座には、常に一定額以上のお金を残しておく必要があります。

ETC法人カードとETCコーポレートカードという選択肢もある

今年の7月から利用頻度が低い人は半額になったとはいえ、ETCパーソナルカードの保証金は高額です。保証金とは別に銀行口座にも一定額を入れておかなければいけないので使い勝手が悪いと感じる人も多いと思います。

ETC法人カードとETCコーポレートカードがおすすめ!

そんな人におすすめなのは、“高速情報協同組合”のETC法人カードとETCコーポレートカードです。高速情報協同組合とは、異業種交流や各種、共同購買・共同利用などにより中小企業の事業を多角的にアシストしている組合です。申し込みに際して必要なお金は、道路出資金という名目の1万円とカード発行手数料の517円(ETCコーポレートカードは617円)がかかるだけで済みます。

ETC法人カードとETCコーポレートカードの申し込み方法は?

ETC法人カードとETCコーポレートカードについては、高速情報協同組合のホームページから申込書をダウンロードできます。必要な書類は下記のとおりです。

法人の場合 商業登記簿謄本(3ヶ月以内のもの 写し可)
個人事業者の場合 所得税確定申告書(税務署印のあるもの、写し)と個人事業税納税証明書等

ETC法人カードとETCコーポレートカードの違いとは?

ETC法人カードとETCコーポレートカードの違いは、1枚のカードを複数の車両で使えるかどうかです。ETC法人カードは1枚のカードを複数の車両で使えますが、ETCコーポレートカードは、1枚につき1台の車両に限定されます。ただし割引率は、ETCコーポレートカードのほうが高いです。料金は月末締めで翌々月の8日にまとめて支払います。支払い能力の審査はありますが、債務整理をした人でも申し込むことができます。ただし法人や個人事業主でないと作成できません。

債務整理でETCカードが使えなくなったら、代替手段を検討しよう

債務整理をしてETCカードが使えなくなったからといって、高速道路を利用して遠方に行くことを諦めるのはまだ早いです。ETCパーソナルカードなど他の選択肢もありますので、高速道路をよく利用する人は代替手段について調べてみるとよいでしょう。

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