自己破産者が結婚|ブラックリスト(借金)でもクレジットカードやローン、携帯は作れる?

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弁護士法人札幌パシフィック法律事務所

佐々木 光嗣弁護士

結婚を機にできる旧姓の債務情報を特定

各金融機関は、債務者が結婚したとしてもあらゆる手を駆使して情報を追跡しようとしてきます。

そのため、旧姓を隠したままローンやカードの申し込みをすると、ますます経済的信用を失うことになりかねません。審査の申し込みをするときには、正々堂々と旧姓を伝えることがかえって相手に好印象を与えることにつながるのです。

自己破産者が結婚にリスクはある?

名字変更しても借金や債務整理の経歴があると携帯・クレジットカードは作れない

結論から言ってしまうと、結婚で名字が変更されたとしても、過去に債務整理をしている場合は携帯やクレジットカードを作るのは困難です。

昔は結婚で名字が変われば信用情報機関が個人を追跡できなくなり、ブラックリストに掲載されていても新たに携帯やクレジットカードを作ることができました。

しかし信用情報機関の追跡能力が昔とは段違いですので、ブラックリストに掲載されているのであれば携帯やクレジットカードだけでなく、ローンの審査も通らないでしょう。

その辺りは以下の記事で詳しく解説しておりますので、合わせてご覧下さい。

結婚で名字変更した個人を信用情報機関が照合する方法とは?

信用情報機関のデータベースには、氏名や住所等の個人情報が記載されますが、この情報が旧姓だった場合はどのような処理になるのでしょうか。もし債務整理後に結婚や養子縁組によって債務者の姓が変わった場合は、どうなるのかについて探っていきましょう。

信用情報機関を参照する

消費者金融やキャッシングローンからお金を借りて、借金の返済が困難になったとします。そこで債務整理をした場合、その事故情報は信用情報機関に登録されます。信用情報機関に一旦登録されると、信用情報機関に加入している金融機関がその情報を照会することができるようになるのです。

債務整理をすると信用情報機関に記録が残る

債務者がローンやカードの支払いを延滞するようになると、その情報は信用情報機関で「事故情報」として登録されます。

信用情報機関ではそれぞれ相互に情報の交流を行っているため、どこか1ヶ所でも事故情報が登録されれば、提携のある信用情報機関で「ブラック」となることがあるのです。事故情報が信用情報機関に登録されることを、俗に「ブラックリストに載る」と言います。

登録されるとしばらくは経済的信用がなくなる

債務整理をすることで、返済すべき金額が減額されたり、場合によっては借金が帳消しになるメリットはあります。

しかし、一度信用情報機関に事故情報が登録されてしまうと、その情報は最低5年程度は消えません。そうなると、経済的な信用が低下し、新たに借り入れなどを申し込んでも審査に通りにくくなるのです。

改姓したら審査を通過する可能性はあっても難しい

姓が変わることで債務者本人の本人確認ができなくなり、ローンやカードの審査に通る可能性もないとは言えません。ただ結婚等で名字が変わったとしても、実際に借り入れができるかと言えば、非常に難しいと言わざるを得ないでしょう。

過去には、名字が変われば請求を受けなくなったことも

かつては、結婚などで名字が変われば金融機関が債務者の所在を把握できなくなり、請求を受けなくなったというケースもありました。

しかし、今は情報網が発達したこともあり、各金融機関は情報の追跡ができるようになっています。

金融機関は旧姓情報の把握につとめている!

消費者金融業者やクレジットカード会社でも、旧姓の債務情報を調べられる提出書類「免許証」等の個人情報の提供がなければ、債務者の特定は確実にはできません。

そこで、各金融機関はローンやカードの申込書に旧姓欄を設けて申込者の旧姓を書かせたり、運転免許証などの本人確認書類の提示を求めています。

自己破産者が結婚で名字変更しても債務整理(借金)をした事実は消えない

名字が変わったら正直に申し出よう

前記のように、金融機関は本人確認書類で個人の特定を行っているため、免許証の番号や健康保険証の記号番号などによって個人の同一性判別を行っております。そのため、名字が変わったからといって全くの別人として扱われるわけではありません。

結婚や養子縁組などで名前が変わったのであれば、旧姓を明らかにすることでかえって借金やクレジットカード等の審査落ちを防ぐ対策方法になります。

結婚してもクレヒスは消えない

結婚して名字が変わったからといっても、借金の返済をしなくてよいとはなりません。クレヒス(クレジットカードヒストリー)は残り続けるからです。したがって、信用情報機関での事故情報も借金返済がすべて終わるまでは消えません。

自己破産者が結婚時に名字変更をクレカ申し込み時に言わない場合

女性の名字が変わるきっかけのほとんどは、結婚によるものです。ローンやカードの申し込みを行う時に、結婚等で姓が変わったかどうかを聞かれることもあります。もしこの場合、改姓したことを申し出なければ、どうなってしまうのでしょうか。

相手は旧姓も徹底的に調べ上げるプロだからバレる

消費者金融業者やクレジットカード会社はお金のプロです。信用情報に不安のある人にお金を貸し付けてしまうことは、自社の経営の根幹をゆるがす事態となります。

そのため、自社やグループ会社の情報網を駆使して、過去に延滞情報がなかったかどうか調査するために、申込者の旧姓を徹底的に調べ上げていくでしょう。

債務整理中であることがバレたら信用はますます低下する

申込者が旧姓を申し出ず、ローンやカードの審査をするときになって申込者の旧姓が判明して債務整理中の人物であるとわかれば、審査に合格することはまず不可能です。

事故情報登録期間が終わるまでは、新たに借り入れをしたりクレジットカードに申し込むことはまず不可能と言えるでしょう。

また、万一結婚等で姓が変わり審査を通過したとしても、その後この事実がバレてしまう可能性も十分あります。その場合、金融機関からの信用を失うことになり、保有しているクレジットカードが利用停止にされてしまうことも考えられるのです。

ローンやカードの申込は、ブラックリストの期間が終わるのを待とう

事故情報が登録されている間は、個人ではその情報をどうすることもできません。最低5年は現金中心の生活に切り替え、無事に借金の返済を終えて生活の再建を目指すことだけを考えましょう。無事にブラックリストの期間が経過すれば、晴れて事故情報は消えます。

そうすれば、また新たにローンを組んだりクレジットカードの申し込みができるようになります。しかし、くれぐれもお金の借りすぎには注意しましょう。

この記事の監修弁護士
弁護士法人札幌パシフィック法律事務所

札幌市中央区にある「札幌パシフィック法律事務所」の弁護士、佐々木光嗣です。私はこれまで、前職までの事務所を含めて5,000件以上の債務整理に関する相談実績があります。債務整理に特化した大手事務所での経験もあり、豊富なノウハウを生かして借金問題に悩む方に最適な債務整理の方法をアドバイスしていきます。

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